寝不足で気持ち悪くなる2つの原因|すぐにできる対処法5選も紹介

朝起きると気持ち悪いことが多く、何が原因なのかわからず悩んでいませんか?考えられる原因の1つに寝不足が挙げられます。とはいえ、寝不足で気持ち悪くなるといわれても、いまいちピンと来ない方もいるでしょう。


そこで本記事では、寝不足によって気持ち悪くなる原因について解説します。また、気持ち悪くなったときの対処法も紹介するので、あわせて参考にしてみてください。

寝不足で気持ち悪くなる2つの原因

まずは、なぜ寝不足で気持ち悪くなるのか、原因から解説します。寝不足は次のような影響を及ぼすため、気持ち悪さを誘発すると考えられているのです。


  • 自律神経の乱れ
  • ストレス

それぞれ詳しく解説します。

1. 自律神経の乱れ

そもそも自律神経とは、体の状態によって自分の意識とは関係なく、体の機能をコントロールする神経のことです。血液を流したり睡眠中に呼吸したりできるのは、自律神経が働いてくれるからです。そんな自律神経には交感神経と副交感神経があり、体の状態に応じて自動的に切り替わることで、バランスを取り合っています。


通常、睡眠中はリラックスモードの副交感神経が優位になりますが、寝不足になると神経の切り替えが上手くいかず、活動モードの交感神経が優位のままとなります。すると、体はすぐに活動できるよう準備するため、消化を抑制してしまうのです。その結果、夜に食べたものが消化されず胃に残るため、吐き気や気持ち悪いなどを引き起こします。

2. ストレス

ストレスを抱えていると、寝不足や睡眠の質が下がるなど、睡眠に大きな影響を及ぼします。すると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われなくなり、睡眠中も活動モードの交感神経が優位のままの状態となります。


通常であれば、睡眠中は副交感神経が優位となり、消化器官が活発になることで夜に食べたものが消化されるものです。しかし、交感神経が優位の状態となれば、消化器官の働きが抑制されます。すると、消化不良が起きてしまい、気持ち悪さや吐き気が生じやすくなります。

寝不足で気持ち悪くなるのは病気の可能性がある

眠くて気持ち悪いというときは、寝不足による自律神経の乱れやストレスが原因ではなく、病気が隠れている可能性もあります。考えられる病気は、以下のとおりです。


  • 低血圧
  • 貧血
  • 胃腸炎
  • 胃炎
  • 食道炎

ほかにも、睡眠中に呼吸が止まる・弱くなる「睡眠時無呼吸症候群」の可能性もあります。睡眠の質が低下する無呼吸症候群は、目覚めがすっきりとしない、日中眠気に襲われるなどの症状を引き起こす病気です。治療せず放置すると、さまざまな臓器に負担をかけてしまうため、気持ち悪さを誘発することもあるのです。

寝不足で気持ち悪くなったときの対処法5選

寝不足が原因で気持ち悪くなったときは、次のような対処法が効果的です。


  1. 仮眠を取る
  2. ツボを押す
  3. 消化に良いものを食べる
  4. 薬を飲む
  5. お風呂に入る

それぞれ解説するので、気持ち悪くなったときの対処法として参考にしてみてください。

1. 仮眠を取る

日中も気持ち悪さが続くのであれば、仮眠を取るのがおすすめです。仮眠には、睡眠不足による脳の疲れをリセットする、体に蓄積していた疲労を軽減するなどの効果があるといわれています。そして、気持ち悪さの状態を緩和する効果も期待できるのです。


本来であれば、日中の仮眠は10〜20分が理想です。しかし、睡眠不足の場合は30〜60分と長めに取るのがポイントです。まずは30分ほど仮眠を取り、それでも頭がスッキリしないときはさらに30分追加しましょう。


加えて、仮眠を取るときは、15時よりも前にすませておくことも大切です。夕方の仮眠は、夜の睡眠の質を低下させる原因になります。そのため、15時以降は仮眠を取らないようにしましょう。

2. ツボを押す

気持ち悪さを即座に緩和させたいのであれば、ツボを押すのが効果的です。ツボを押すことで脳に信号が送られ、乱れた自律神経の調整や鎮痛作用をもたらすといわれています。


気持ち悪い症状に効果があるといわれているツボは、主に以下の3つです。


  • 足三里(あしのさんり):胃腸の働きを整えたり吐き気を抑えたりする
    ひざのお皿の外側にあるくぼみから指幅4本下がったところ。
  • 労宮(ろうきゅう):自律神経を整える
    手のひらの中心部分。手を握ったときに中指があたるところ。
  • 中脘(ちゅうかん):吐き気を抑えたり胃腸の調子を整えたりする
    みぞおちとおへその中間部分。おへそに小指をあてたときに親指があたるところ。

ツボを押す対処法はその場ですぐにできるので、仮眠も取れない薬も飲めないといった状況のときにおすすめです。

3. 消化に良いものを食べる

食事がとれそうなときは、消化に良いものを食べましょう。栄養を補給することで体が温まり、寝つきを良くしたり夜中に空腹で起きるのを防いだりする効果が期待できます。翌日の気持ち悪さを緩和するのに有効です。


もし、吐き気が強く食事をとるのが難しい場合は、だし汁や味噌汁、コンソメスープなどの汁物がおすすめです。固形物が食べられそうなときは、おかゆやうどん、豆腐など温かい食事をとりましょう。

4. 薬を飲む

即効性を求めるなら、薬を飲むのがおすすめです。胃腸薬や胃薬には自律神経を整える作用があるものもあり、気持ち悪さを軽減するのに役立ちます。吐き気を伴う場合は、吐き気止めを活用するとよいでしょう。


また、気持ち悪さと一緒に頭痛の症状が出ている場合は、鎮痛剤を服用するのがおすすめです。頭痛が治まることで、気持ち悪さが緩和されるケースがあります。薬には飲み合わせが禁止のものや年齢制限などがあるため、医師や薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。

5. お風呂に入る

起床後、時間に余裕があるときはお風呂に入るのも、気持ち悪さを緩和するのに有効な対処法です。37〜39℃のぬるま湯に10分以上浸かることで、副交感神経が優位な状態になります。交感神経を鎮められるため、気持ち悪さの緩和につながるといわれています。


また、寝不足による気持ち悪さを抑えるため、お風呂の入り方を改めるのもおすすめです。お風呂は就寝する90〜120分前にすませましょう。


お風呂に入ることで一時的に体温が上がり、その後体温が下がるタイミングで眠気が起こります。布団に入るころにはスムーズに入眠できます。さらに、ぬるま湯は副交感神経が働いて体がリラックスするため、睡眠の質を高める効果もあるのです。


ただし、吐き気があるときに入浴すると、症状が悪化する可能性があります。この場合は、症状が落ち着いてから入浴するようにしましょう。

寝不足で気持ちが悪いときは無理せず行動しよう

寝不足で気持ち悪いときは、自律神経の乱れやストレスを抱えていることが原因として考えられます。場合によっては、病気の可能性もあるため、心配なときは一度病院で診てもらうのもよいでしょう。


とはいえ、まずは自分なりにできる対処法を知っておくと、いざというときに役に立ちます。今回紹介した対処法を参考にしながら、無理せずに行動するようにしましょう。

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