朝起きたらよだれを垂らしていたことはありませんか。多かれ少なかれ、誰でも経験があるのではないでしょうか。寝てる時によだれが出る主な原因は、口呼吸です。
そこでこの記事では、寝てる時に口呼吸になる原因や改善方法についてくわしく解説します。寝てる時のよだれを放置していると、口周りの筋肉がたるみ頬が下がってきます。寝てる時によだれが垂れてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
寝てる時に口呼吸になる原因
寝てる時に口呼吸になるのは、頬周りの筋力の低下や枕が合わないことが原因の可能性があります。また鼻詰まりや口呼吸が習慣になっていることが原因になる場合があります。一つでも思い当たる点がある方は、ぜひご覧ください。
頬の筋力が低下している
頬の筋肉の低下は、口呼吸の原因になってしまいます。特に、早食いを意識して食べものをほとんど噛まずに飲み込んでしまったり硬いものをあまり食べなかったりする方は、筋力が低下しやすくなるので注意が必要です。
また加齢や肥満で頬周りの筋肉が衰えてしまうことがあります。そしゃくが筋力アップにつながりますので、意識して噛む習慣づけをしたり、少し硬いものを食べたりするのが良いでしょう。
枕が合わない
枕が合わないことが原因で、寝てる時に口呼吸になることがあります。口や頬の周りの筋力に問題がなく普段から鼻呼吸しているのに、朝起きた時によだれが出ている場合、枕を変えることを検討してみましょう。枕を選ぶ時には、首に隙間がないかや寝やすい体勢が取れるかなどがポイントです。
枕が高いとあごを引く体勢になり気道を確保しにくくなるので、口呼吸になりやすいです。また枕が低いと、頭が上がり口呼吸になりやすくなります。枕が合わないと、呼吸になりやすいためご自身に合ったものを選ぶことが大切です。
もう少し、枕があっているのかどうかを判断するための基準、ないしは参考となるリンクを検討してください。横向きで気道確保を検証し、どうなっていれば低くしてみる、どうなっていれば高くしてみる、といった提案もほしいです。
鼻が詰まっている
鼻が詰まると、口呼吸になりやすいです。鼻が詰まる主な原因は、花粉症や風邪などアレルギー性によるものです。鼻炎によって粘膜が腫れ、鼻から空気を取り込めないようになり、口呼吸になってしまいます。
粘膜の腫れは、深夜から早朝にかけてひどくなりやすく、寝てる時に口呼吸になるケースが多いといわれています。
普段から口で呼吸している
普段から無意識に口呼吸していると、寝てる時によだれが垂れる原因になります。読書やスマートフォンなどに熱中して下を向いたままの状態が続くと、呼吸が浅くなり無意識に口呼吸になりやすくなります。
またコロナ禍以降、長時間マスクをすることが増えたため息苦しさから無意識に口呼吸が増えているのかもしれません。意識して鼻呼吸することが、よだれ対策には大切です。
寝てる時に口呼吸すると起こる事象
寝てる時に口呼吸するとどんな問題があるのか知りたい方は多いでしょう。ここでは、口臭が気になったり、いびきをかきやすくなったりするなど口呼吸の弊害について解説します。
- 口の臭いが悪化する
- 口周りの筋肉がたるむ
- 歯周病になりやすくなる
- いびきの回数が増える
- 風邪を引く回数が増える
寝てる時のよだれが気になる方は、参考にしてみてください。
口の臭いが悪化する
寝てる時に口呼吸すると、口臭が気になるようになります。口臭が悪化する原因は、口の中が乾燥し、抗菌作用がある唾液の分泌量が減ってしまうからです。
唾液の分泌量が減ると、口の中の洗浄作用が弱まり、食べ物やプラークが残りやすくなります。また口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり口臭の原因となります。
口周りの筋肉がたるむ
口周りの筋肉がたるむ原因は、唇に力が入らなくなり、頬の筋力が低下してしまうからです。たるみは頬や口元だけではなく、顔全体の筋肉にも影響するので注意しましょう。
長い間口呼吸していると、舌が下がって口が開いたままになりやすくなります。顔が下に長くなる「ロングフェイスシンドローム」になる可能性があるので注意しましょう。
歯周病になりやすくなる
寝てる時に口呼吸すると、歯周病になりやすくなります。歯周病になりやすい原因は、唾液が少なくなり歯を守る成分が弱くなるからです。口腔内の細菌が増殖しやすくなるため、歯周病になりやすくなるため注意が必要です。
いびきの回数が増える
いびきをかく原因は、口呼吸によって舌に力が入らなくなり、気道をふさいでしまうからです。いびきは、睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があるので、注意が必要です。
鼻呼吸で寝ると口を閉じるので、舌で気道をふさぐことが少なくなり、いびきをかきにくくなります。最近は、寝てる時に口を閉じる商品が販売されていますので、いびきが気になる方は、試してみてはいかがでしょうか。
風邪を引く回数が増える
寝てる時に口呼吸すると免疫が低下し、風邪をひきやすくなります。鼻呼吸すると、粘膜や鼻毛がウイルスや病原菌などを防いでくれます。しかし、口呼吸では直接ウイルスが気管に入るため、風邪をひきやすくなるので注意しましょう。
また口呼吸すると、冷たい乾燥した空気が直接、気道や肺に送られます。喉や肺を痛めやすく風邪をひきやすくなる原因となるため、寒い時期は特に注意しましょう。
寝てる時の口呼吸の改善策
寝てる時の口呼吸の改善方法として、食事の時にそしゃく回数を増やす、口周りの筋肉を鍛えることなどが有効です。
ここでは、口呼吸の改善策について解説します。口呼吸でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
そしゃく回数を増やす
食事の時にそしゃく回数を増やすと、口呼吸の改善ができます。そしゃくを増やすと顎の筋力がアップし、口呼吸の改善につながります。ゆったりと食事をするようにし、一回に30回ほどしっかり噛むことが大切です。
そしゃくは、顎の筋力を上げるだけではなく胃腸の負担を軽くすることができるので、ぜひ試してみてください。また、するめなど硬いものを食べると、そしゃく回数が増えるのでおすすめです。
口周辺の筋肉を鍛える
口呼吸を改善するには、周りの筋肉を鍛えることです。周りの筋肉を鍛えることで口が閉じられるようになり、改善できるようになります。
具体的な方法として、口笛を吹く、口角を上げて笑う、ペットボトルに息を吹き込むなどがあります。普段の生活の中で手軽にできることなので、意識的に行って口周りの筋肉を鍛えるのが良いでしょう。
意識的に鼻呼吸する
意識的に鼻で息をする訓練を行うと、口呼吸の改善につながります。鼻呼吸ができているか、口が開いたままになっていないか確認してみましょう。意識的に続けていけば、寝てる時も鼻呼吸できるようになります。
また姿勢が悪いと口呼吸になりやすいため、意識的に背筋を伸ばすのが良いでしょう。
寝てる時の口呼吸を改善して健康的に過ごそう
寝てる時によだれが垂れるのは、口呼吸が主な原因です。口呼吸になるのは、頬周りの筋力の低下や枕が合わないなどが原因と考えられます。口呼吸を続けていると、口周りの筋肉がたるんだりいびきをかくことが多くなったりするため、注意が必要です。
改善方法として、そしゃく回数を増やすことや口周りの筋肉を鍛えることなどが有効です。口周りの筋肉が衰えると見た目にも影響する可能性があるため、注意しましょう。この記事で紹介した改善策を試してみて、よだれのお悩みを解消してください。