腰が痛いのは布団のせい?腰痛対策にはマットレスがおすすめ

「朝起きると腰が痛い」という経験はありませんか?

寝る前は痛くないのに、起きると腰が痛いということは、寝ている間に何か問題が起きているということです。実は、朝起きて腰が痛いのは布団が体に合っていない可能性があります。

布団が自分に合っていないと体に負担がかかるため、寝起き腰痛を防ぐには自分に合ったマットレス選びが重要です。本記事では、布団によって腰痛が起こる原因や腰痛対策におすすめのマットレスを紹介します。

布団と腰痛の関係

寝具には保温のほか、体への負担が少ない寝姿勢を保つという重要な役割があります。しかし布団が体に合っていなかったり、布団の質自体が悪かったりすると正しい寝姿勢がキープできずに腰に負担がかかるため要注意です。

また、一晩中姿勢が悪い状態で寝ていると、筋肉が緊張状態になって血流が悪くなります。その結果眠っても疲れがとれず、体のあちこちに痛みも生じてしまうのです。布団が自分に合っていないと正しい寝姿勢を保てず、体がサポートできないため腰痛を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

布団が原因で腰が痛くなる理由

睡眠中にしっかりと体を休めるには、寝ているときの姿勢と適度な寝返りがポイントになります。寝ると腰が痛くなるのは、布団によりこれらが妨げられるからです。ここでは、なぜ布団が原因で腰が痛くなるのか、その理由を解説します。

・姿勢が悪くなるから

私たちの背骨は横から見るとまっすぐではなく、S字カーブを描いているのが特徴です。このカーブは、直立したときの頭の重さを分散させ、背骨への負担を軽減する役目をしています。

理想的な寝姿勢は、背骨のカーブと布団のすき間が2~3cm空いていると体への負担が少ないと言われています。しかし、布団が柔らかすぎると腰が沈み込んでしまい、理想的なすき間を維持することができません。寝姿勢が悪いと筋肉に余計な緊張が生じ、体がリラックスできないどころかコリや血行不良の原因にもなります。

一方、硬すぎる布団では骨が当たって寝心地が悪くなるほか、血流が妨げられて腰痛悪化を招く恐れがあるため注意が必要です。

・寝返りが打てないから

健康な成人が一晩に寝返りを打つ回数は、20回程度と言われています。私たちは寝返りをして姿勢を変えることで筋肉をほぐすとともに血流を促し、体の負担を軽減しているのです。

しかし睡眠中に寝返りが打てず、体の同じ部分が圧迫され続けると、血液の循環が悪くなります。起きているときでも、ずっと同じ姿勢を続けていたら体が痛くなってきますよね。つまり、睡眠中でも寝返りにより適度に体を動かすことで血流が促がされるのです。

また、寝返りには布団の中にこもった熱や水分を発散させ、温度や湿度を調節する役割もあります。しかし、布団がへたっていたり柔らかすぎたりすると腰が沈み込んで寝返りが打ちにくくなるため、筋肉が凝り固まり血流が悪くなって腰痛や冷えといった体の不調を招いてしまうのです。

腰痛対策にはマットレスが重要

寝ている間に腰痛にならないためには、マットレスの質や自分の体に合っているかが重要です。マットレスは就寝中の体を支える寝具の要であり、マットレスによって腰痛や体の状態は大きく左右されます。

また、マットレスを選ぶ際は寝心地の良さだけでなく、適度な硬さや弾力性、耐久性があるかどうかもチェックしましょう。

・マットレスと敷布団の違い

マットレスも敷布団も、床の硬さや冷えから体を守るため、弾力性や保温性を兼ね備えていることは共通です。敷布団は体圧が一点に集中するのを防ぐのに適した硬さがあり、自然な寝姿勢をキープしてくれます。反面、マットレスに比べるとへたりやすく、同じものを長く使っていると腰痛になりやすい点がデメリットです。

一方、マットレスは素材や構造によって弾力性や復元率が高いものが多く、体圧を分散して理想的な寝姿勢を保持してくれます。耐久性にも優れていて、へたりにくいという点もメリットです。また、自分に合った素材を選んで寝心地を調整できるなど、腰痛の度合いに沿ったカスタマイズ性の高さも、腰痛持ちの人にマットレスをおすすめする理由となります。

マットレスのメリット・デメリット

厚みがあり、素材には主にポケットコイルやウレタンなどが使われているのがマットレスの特徴です。これらの素材はクッション性が高く体圧分散性に優れていて、体に負担がかかりにくい寝姿勢を保持できるメリットがあります。程よい硬さのマットレスを選べば寝返りも打ちやすく、起き上がりも楽なため腰痛に悩んでいる人におすすめです。

また、敷布団に比べると耐久性が高く、5~10年くらいは使用することができるでしょう。通気性も高いため布団のように頻繁に天日干しする必要がなく、お手入れが楽なところも嬉しいポイントです。

一方、マットレスは大きさや重量があるため、コンパクトに折りたたんで収納することができず場所を取るというデメリットがあります。価格が布団に比べると高価な点も、購入のハードルが高くなる一因です。

腰が痛くならないマットレスの条件

マットレスにはさまざまな硬さや素材のものがあります。腰が痛くならないようにするには、どのようなマットレスを使うとよいのでしょうか?

腰痛に悩む人が選ぶべきマットレスの条件をチェックしておきましょう。

・正しい寝姿勢が保てる

背骨はS字カーブを描いており、重力を分散するクッションの役割を持っています。このカーブが崩れてしまうと筋肉への負担が大きくなり、腰痛や肩こり、頭痛などさまざまな症状を引き起こします。

立っているときの姿勢では、理想的な腰のS字カーブのすき間が4~6cm空いているのがベストです。寝姿勢ではその半分くらいの2~3cmだと体への負担が少ないとされています。正しい寝姿勢をキープするには、腰が沈み込まずしっかりと体を自然な状態で支えてくれるマットレスを選ぶことが大切です。

・寝返りがしやすい

寝返りは、睡眠中に無意識に行う生理現象の一つです。体勢を変えることで、体の特定の部分にのみ負担がかかることを防いでいます。マットレスが体に合っていないと寝返りが打てずに血流が妨げられ、筋肉のコリや冷え、疲労感を招き、腰痛がある場合は悪化する可能性もあります。

また、寝返りには一日で生じた体のゆがみをリセットする役割もあるため、寝返りをしないと肩こりや腰痛になりやすくなるので注意が必要です。

柔らかいマットレスだと体が沈んで寝返りがしにくいため、適度な硬さがあるものがおすすめです。ただし、硬すぎると耐圧を感じやすく、不快感から寝返りが増えすぎてしまうかもしれません。それでは疲れがとれないので、硬すぎると感じるものも避けましょう。

・耐久性のあるもの

マットレスがへたってしまうと反発力がなくなり、体が沈み込むようになります。結果正しい寝姿勢を維持できず、体への負担が大きくなって腰痛の悪化を招く可能性が出てきます。とはいえ、頻繁にマットレスを買い替えるのは金銭的な負担も大きいでしょう。よって、腰痛を考慮するなら耐久性の高いものを選ぶのがベストです。

マットレスには、スプリングを使ったコイルタイプやウレタン製のものなどがあります。スプリングを使っているマットレスはへたりにくく、耐久性に優れているのが特徴です。ウレタン素材なら高反発のものを選ぶと比較的長持ちします。一般的に、マットレスの寿命は5~10年くらいですが、へたりを感じるようになったら買い替えのサインです。

腰痛の人におすすめできないマットレスの特徴

マットレスにはさまざまな硬さや厚みのものがあります。マットレスによっては腰痛になったり、腰痛を悪化させたりすることもあるので、使うのを避けたほうがよいマットレスの特徴を知っておきましょう。

・硬すぎるマットレス

マットレスが硬すぎると体に痛みが出る可能性があります。硬すぎることで体がマットレスから押し上げられた状態になり、肩やお尻だけで体重を支えることになります。いわゆる「反り腰」のような姿勢です。これだと圧迫された部分の血流が悪くなり、反った腰の筋肉は緊張し、腰痛や体の不調を招くリスクが高まります。

また、硬すぎるマットレスだと体圧を感じやすく、骨が当たるような不快感から寝心地が悪くなることもあります。腰痛に悩む人は、体が沈み込まないくらいの適度な反発力のあるマットレスを選ぶとよいでしょう。

・柔らかすぎるマットレス

マットレスが柔らかすぎると、体の中で最も重たい腰の部分が沈み込んでしまいます。「く」の字の姿勢で寝ている状態になり、筋肉に余計な緊張が生じます。そのせいで血流が悪くなり、負担がかかっている腰に痛みが出てしまうのです。

また、柔らかいマットレスは体を包み込むようにフィットするため寝心地が良く感じるかもしれませんが、体にフィットするということは動きにくいということでもあります。マットレスが柔らかすぎると寝返りが打ちにくく、夜通し体の同じ部分にばかり負荷がかかるため寝起き腰痛の原因にもなりやすいでしょう。

・厚みが適切でないマットレス

マットレスを選ぶときは厚みにも注意しましょう。薄すぎるマットレスは床の硬さを感じやすく、特に重量のある腰部分は底付きしやすいです。底付き感があると腰を圧迫してしまい、腰痛を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。

一方、分厚いマットレスは体圧分散性が高く、腰痛になりにくいと言えるでしょう。しかし、ただ厚みがあればよいというわけではありません。たとえば15cm程度の厚みのマットレスは、ウレタンマットレスなら十分な厚みですが、コイルマットレスとしてはやや薄いと言えます。厚みとあわせて素材もチェックするようにしましょう。

腰が痛くならないマットレスの選び方

マットレスにはさまざまな種類があって、何を選べばよいか迷ってしまうものです。ここでは、体への負担が少なく、腰が痛くなりにくいマットレスの選び方を紹介します。

・体圧分散性に優れているもの

体圧分散とは、体重がかかる部分の圧力を分散してくれる作用のことです。寝ている姿勢では腰の部分が最も重く、強い圧力がかかります。圧力が集中している部分は血流が悪くなり、腰痛を引き起こす可能性があります。

体圧分散性のあるマットレスは、腰や肩甲骨など強い圧力がかかる部分が適度に沈み、体全体がマットレスに接地するつくりになっています。これにより一部分にかかる負荷が分散でき、腰痛を防ぐことができるのです。

ただし、体圧分散性が高すぎると腰が必要以上に沈み込み、かえって腰痛になりやすくなります。可能であれば実際に寝てみて体圧分散性を確かめ、適度な体圧分散のマットレスを選びましょう。

・程よい反発力があるもの

マットレスの反発力とは跳ね返す力のことで、弾力と表現されることもあります。反発力は寝姿勢でS字カーブを保てる適度なものが理想です。

低反発マットレスは体を包み込むようなフィット感があり、体全体にマットレスがあたるため体圧分散性にも優れています。しかし、ものによっては寝ている間に体が沈みすぎることもあるため注意が必要です。

高反発マットレスは跳ね返す力が大きいため、体が沈みすぎることなく、寝返りも打ちやすいのが特徴です。起き上がるときの負担も小さくて済むでしょう。ただし、体重が軽い人は適度な沈み込みが得られず、体圧が分散されないこともあります。

・素材にこだわっているもの

マットレスと一口に言っても素材はさまざまです。スプリングが使われているコイルタイプには、独立したコイルを全体に敷き詰めたポケットコイルと、コイルが連結されているボンネルコイルのマットレスがあります。腰痛の人がコイルタイプを選ぶなら、体圧分散に優れている理想的な寝姿勢を保ちやすいポケットコイルがおすすめです。

ノンコイルの素材には、低反発ウレタン、高反発ウレタン、高反発ファイバー、天然ゴムのラテックスなどがあります。素材によって寝心地や使いやすさが異なるため、自分の体に合った素材を選ぶことが大切です。

・お手入れがしやすいもの

マットレスは毎日使うものなので、お手入れに手間がかかるものは避けたいですよね。寝汗などによる湿気は、マットレスの劣化を早めるだけでなく、カビやダニが繁殖する原因になります。

また、皮脂やホコリなどによる汚れも、毎日使っていると溜まりやすいものです。マットレスは洗えないため、防湿性や抗菌作用があり、通気性が高いものをおすすめします。

コイルタイプのマットレスは中に空洞があるため通気性が高いですが、ウレタンは基本的に通気性が低い素材です。使用する場合は部屋の風通しを良くしたり、除湿敷きパッドを使うなどして湿気がこもらないようにすることが大切です。

腰痛対策におすすめのSOERUマットレス

腰痛にお悩みであれば、SOERUのマットレスがおすすめです。SOERUのマットレスは、寝姿勢をコントロールして体にかかる負担を最小限に減らし、質の高い睡眠をサポートします。

従来のマットレスにはないSOERUパッドを開発し、ワンランク上の寝心地と体圧分散性を実現しています。一般的に、体圧分散性の高いマットレスは体にフィットする一方、寝返りが打ちにくいという難点がありました。しかし、SOERUパッドは沈み込みを抑えて支点を形成し、無理なく寝返りが打てるよう設計されています。

またSOERUパッドは腰痛など、その人のお悩みや体格に合わせたカスタマイズも可能です。2種類のポケットコイルなど、11層もの素材を組み合わせた約28cmの極厚仕様マットレスは素材もこだわり抜かれています。布団が合わずに腰が痛い場合は、ぜひSOERUマットレスを検討してみましょう。

まとめ

毎日使うものだからこそ、布団選びにはこだわりましょう。日々の疲れを癒すためにも、質の高い睡眠でしっかりと心と体を休めたいものです。しかし、布団選びを一歩間違えると、腰痛やその他の不調を引き起こす可能性があります。

腰を痛めないためには、体への負担が少なく正しい寝姿勢を保ちやすい、スムーズな寝返りが打てるマットレスを選ぶことが重要です。寝具を見直すときは、体圧分散性に優れた程よい弾力のあるマットレスを選ぶようにしましょう。

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