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反り腰対策は寝方の見直しから! 快適に眠れるマットレスの選び方

反り腰対策は寝方の見直しから! 快適に眠れるマットレスの選び方

悦子中野

腰痛やむくみなどの不調に悩んでいませんか? もしかすると、それらの不調の原因は「反り腰」かもしれません。まずは反り腰かどうかのセルフチェックを行いましょう。反り腰の疑いがあるなら、対策として第一に寝具(マットレス)の見直しが有効です。本記事では、反り腰についての基礎知識やセルフチェック方法、マットレスの選び方のポイントなどを解説します。 そもそも反り腰ってなに? 反り腰とは正式には「骨盤前傾」といい、骨盤が前傾して坐骨が後ろに突出した結果、腰が反っているように見える状態のことです。理想的な姿勢の人は、背骨がゆるやかなS字カーブを描いていますが、反り腰の人は腰部分のカーブがきつくなり、通常とは異なる曲線を描いています。 反り腰は身体にさまざまな不調を引き起こすと言われており、特に反り腰が原因で腰痛が起きるケースは多いです。また、反り腰が自律神経の乱れを引き起こすこともあるので、たかが姿勢不良と油断してはいけません。 反り腰のセルフチェック法 まず、反り腰かどうかを確認するための簡単なセルフチェック方法を紹介します。立った状態と寝ている状態それぞれでチェックできるので、体に負担のかからない方法でチェックしてみてください。 立っている状態の場合 1.壁にかかとをつけて普段通りの姿勢で立ち、背中全体を壁につける 2.壁と腰との間にできたすき間に手のひらを差し入れる すき間が手のひら1枚分の広さであれば問題はないでしょう。もし壁と腰との間にできたすき間が手のひら2枚分以上入るようであれば、反り腰の可能性があります。 寝ている状態の場合  1.膝を伸ばした状態でベッドに仰向けで寝て、両腕はまっすぐ体に沿わせる 2.ベッドと腰との間にできたすき間に手のひらを差し入れる 立った状態でのチェックと同様、すき間が手のひら1枚分程度の広さであれば正常だと言えます。手のひら2枚分以上のすき間がある場合は反り腰の可能性があるでしょう。 反り腰の3つの原因 反り腰と一口に言っても、反り腰を引き起こす原因は人によりさまざまです。ここでは、反り腰の際に考えられる主な原因を3つ解説します。 ・姿勢が悪い 姿勢が悪いと、反り腰になるおそれがあります。たとえば、姿勢を正そうと背筋を伸ばしすぎる場合や、椅子に座ったときの姿勢の悪さが反り腰をまねくとされているので、注意が必要です。 背筋を伸ばしすぎると、必然的に腰が反った状態になります。また、椅子に浅く腰かけて背筋を真っ直ぐに伸ばすという一般には美しいとされる姿勢は、体重が前にかかりやすいため、腰にとっては良い姿勢だとは言えません。 とくに、デスクワークの人は椅子に座る時間が長いだけに、姿勢の悪さが反り腰の原因になるケースは多いです。反り腰を予防するためにも、椅子の座り姿勢には十分気をつけてください。椅子に深く腰かけ、膝の角度がちょうど90度になるように座ることで腰への負担を軽減できるとされています。 ・筋力の低下 筋力の低下も反り腰の原因のひとつです。とくに、腹筋とお尻の筋肉の筋力低下は反り腰に深く関係しています。腹筋とお尻の筋力が低下すると、体を支えようと骨盤が前に傾いて相対的に腰の反りがきつくなってしまうのです。 筋力の低下を原因とする反り腰は、男性よりも筋肉の少ない女性に多くみられます。反り腰を防ぐためにも、加齢や運動不足による筋力の低下には気をつけなければなりません。 腹筋とお尻の筋力低下を防ぐためには、お尻の筋肉を使う歩き方がポイントです。骨盤を支点として、足を付け根の方から踏み出すような歩き方で歩幅を大きくすることを意識しましょう。 ・寝具が合っていない 体に合わない寝具も反り腰を招く恐れがあります。また、体に合わない寝具を使い続けると反り腰がさらに進行するリスクが高まるため、早急に寝具の見直しをしましょう。寝具の中でも、マットレスが体に合っているかが特に重要です。 マットレスは、硬すぎても柔らかすぎても反り腰には良くありません。マットレスを選ぶときは、寝返りのしやすい、ちょうど良い硬さのものを選ぶ必要があります。 また、反り腰の改善のためにはマットレスだけでなく枕も重要です。合わない枕を使い続けると、肩こりや腰痛などの不調を引き起こす可能性があります。枕を選ぶなら、寝転んだときに首とベッドの間にできるすき間をぴったり埋められる高さのものが望ましいです。 反り腰対策のための正しい寝方とは...

反り腰対策は寝方の見直しから! 快適に眠れるマットレスの選び方

悦子中野

腰痛やむくみなどの不調に悩んでいませんか? もしかすると、それらの不調の原因は「反り腰」かもしれません。まずは反り腰かどうかのセルフチェックを行いましょう。反り腰の疑いがあるなら、対策として第一に寝具(マットレス)の見直しが有効です。本記事では、反り腰についての基礎知識やセルフチェック方法、マットレスの選び方のポイントなどを解説します。 そもそも反り腰ってなに? 反り腰とは正式には「骨盤前傾」といい、骨盤が前傾して坐骨が後ろに突出した結果、腰が反っているように見える状態のことです。理想的な姿勢の人は、背骨がゆるやかなS字カーブを描いていますが、反り腰の人は腰部分のカーブがきつくなり、通常とは異なる曲線を描いています。 反り腰は身体にさまざまな不調を引き起こすと言われており、特に反り腰が原因で腰痛が起きるケースは多いです。また、反り腰が自律神経の乱れを引き起こすこともあるので、たかが姿勢不良と油断してはいけません。 反り腰のセルフチェック法 まず、反り腰かどうかを確認するための簡単なセルフチェック方法を紹介します。立った状態と寝ている状態それぞれでチェックできるので、体に負担のかからない方法でチェックしてみてください。 立っている状態の場合 1.壁にかかとをつけて普段通りの姿勢で立ち、背中全体を壁につける 2.壁と腰との間にできたすき間に手のひらを差し入れる すき間が手のひら1枚分の広さであれば問題はないでしょう。もし壁と腰との間にできたすき間が手のひら2枚分以上入るようであれば、反り腰の可能性があります。 寝ている状態の場合  1.膝を伸ばした状態でベッドに仰向けで寝て、両腕はまっすぐ体に沿わせる 2.ベッドと腰との間にできたすき間に手のひらを差し入れる 立った状態でのチェックと同様、すき間が手のひら1枚分程度の広さであれば正常だと言えます。手のひら2枚分以上のすき間がある場合は反り腰の可能性があるでしょう。 反り腰の3つの原因 反り腰と一口に言っても、反り腰を引き起こす原因は人によりさまざまです。ここでは、反り腰の際に考えられる主な原因を3つ解説します。 ・姿勢が悪い 姿勢が悪いと、反り腰になるおそれがあります。たとえば、姿勢を正そうと背筋を伸ばしすぎる場合や、椅子に座ったときの姿勢の悪さが反り腰をまねくとされているので、注意が必要です。 背筋を伸ばしすぎると、必然的に腰が反った状態になります。また、椅子に浅く腰かけて背筋を真っ直ぐに伸ばすという一般には美しいとされる姿勢は、体重が前にかかりやすいため、腰にとっては良い姿勢だとは言えません。 とくに、デスクワークの人は椅子に座る時間が長いだけに、姿勢の悪さが反り腰の原因になるケースは多いです。反り腰を予防するためにも、椅子の座り姿勢には十分気をつけてください。椅子に深く腰かけ、膝の角度がちょうど90度になるように座ることで腰への負担を軽減できるとされています。 ・筋力の低下 筋力の低下も反り腰の原因のひとつです。とくに、腹筋とお尻の筋肉の筋力低下は反り腰に深く関係しています。腹筋とお尻の筋力が低下すると、体を支えようと骨盤が前に傾いて相対的に腰の反りがきつくなってしまうのです。 筋力の低下を原因とする反り腰は、男性よりも筋肉の少ない女性に多くみられます。反り腰を防ぐためにも、加齢や運動不足による筋力の低下には気をつけなければなりません。 腹筋とお尻の筋力低下を防ぐためには、お尻の筋肉を使う歩き方がポイントです。骨盤を支点として、足を付け根の方から踏み出すような歩き方で歩幅を大きくすることを意識しましょう。 ・寝具が合っていない 体に合わない寝具も反り腰を招く恐れがあります。また、体に合わない寝具を使い続けると反り腰がさらに進行するリスクが高まるため、早急に寝具の見直しをしましょう。寝具の中でも、マットレスが体に合っているかが特に重要です。 マットレスは、硬すぎても柔らかすぎても反り腰には良くありません。マットレスを選ぶときは、寝返りのしやすい、ちょうど良い硬さのものを選ぶ必要があります。 また、反り腰の改善のためにはマットレスだけでなく枕も重要です。合わない枕を使い続けると、肩こりや腰痛などの不調を引き起こす可能性があります。枕を選ぶなら、寝転んだときに首とベッドの間にできるすき間をぴったり埋められる高さのものが望ましいです。 反り腰対策のための正しい寝方とは...

慢性疲労は睡眠でリカバリーを! おすすめのリカバリーアイテム3選

慢性疲労は睡眠でリカバリーを! おすすめのリカバリーアイテム3選

悦子中野

日常生活で蓄積した疲れやスポーツ疲労を回復させることをリカバリーといいます。リカバリーを高めるには、睡眠をしっかりとることが重要です。睡眠の質を高めてリカバリーを促すために、リカバリーアイテムも活用してみましょう。 本記事では、睡眠とリカバリーの関係性やリカバリーを促す睡眠のポイント、おすすめのリカバリーアイテムを解説します。 そもそもリカバリーとは リカバリーとは、体に蓄積した疲労を回復させることです。運動後にするクールダウンなども、リカバリーに含まれます。 体を回復させる方法として、主に「アクティブレスト」と「パッシブレスト」の2つが挙げられます。アクティブレストとはウォーキングやストレッチなど、疲れているときにあえて軽い運動をして疲労回復を促す方法です。対してパッシブレストは安静にして疲れを癒す方法のことで、睡眠や入浴などが当てはまります。 睡眠がリカバリーに重要な理由 睡眠時は体の回復機能が働き、リカバリーをサポートしたりパフォーマンスを向上させたりする役割があります。 実際に、2011年にアメリカで行われた研究によると、学生アスリートに通常より2時間弱長く睡眠時間をとってもらった結果、3週間後に競技パフォーマンスが向上したことがわかりました。 ほかにも、睡眠によって脳下垂体から分泌される成長ホルモンが運動などで傷ついた筋肉細胞を修復したり、睡眠中に中枢神経がリラックスしたりする作用などもあることから、リカバリーへの睡眠の重要性がわかるでしょう。 睡眠不足が体に与える影響 睡眠不足は体が疲れやすくなる、スポーツパフォーマンスが低下する、気分が落ち込みやすくなるなど、体に悪影響を及ぼします。具体的なデメリットを確認しましょう。 ・疲れやすくなる 睡眠不足になると体が疲れやすくなるのは、体内に貯蔵されるグリコーゲンが激減するからです。グリコーゲンは主なエネルギー源の一つで、体を動かすためだけでなく、傷ついた筋肉を修復する役割があります。体内のグリコーゲンの貯蔵量が減少するとエネルギー不足により疲労感が生じ、寝起き後の倦怠感にもつながるのです。 ・スポーツパフォーマンスが低下する 睡眠時間の約75%を占めるとされるノンレム睡眠は、筋肉や骨の成長や修復を促す働きがあります。とくに筋肉疲労の多い一流アスリートほど、睡眠不足によるパフォーマンス低下の影響は大きいでしょう。適切なリカバリーなしには筋力アップやパフォーマンスの向上は望めません。二刀流で活躍しているエンゼルスの大谷翔平選手も「一番は睡眠」と語るほど、良質な睡眠によるリカバリーに注目が集まっています。 リカバリー促す睡眠のポイント リカバリーを促すには、睡眠時間や寝る前の過ごし方を工夫することがポイントです。ここでは、今日から実践できる睡眠前に取り入れたい生活習慣を3つ紹介します。 ・毎日7時間睡眠をとる 一般的に、成人は7~9時間程度の睡眠時間が推奨されています。ただし、7~9時間はあくまで一つの目安にすぎないため、日によってばらつきがあっても問題ありません。 リカバリーするうえで重要なのは、1週間の睡眠時間の合計を50~60時間程度確保することです。理想的な睡眠時間は人それぞれ異なるため、自分に最適な睡眠時間を見つけて習慣化させましょう。 ・入浴で体を温める 全身浴によって血行が促されると、疲れをとるために必要な物質や栄養が全身に行き渡りやすくなります。また、温水と冷水を交互に入る温冷交代浴は、疲労回復効果が期待できます。自宅で試すなら、全身浴をしてから無理のない範囲で冷水のシャワーを浴びると良いでしょう。 温冷交代浴によって深部体温が約1度上昇するといわれています。深部体温は就寝時間の90分前までに上げておくと質の良い眠りにつながるとされているため、逆算して入浴を済ませておきましょう。 ・寝る前にスマホの操作をしない スマホをいじりながら寝る習慣のある方は、できるだけ使用を控えるようにしましょう。スマホやPCなどの電子機器は、ブルーライトが発生します。就寝前にブルーライトを浴びると、覚醒を促すコルチゾールというストレスホルモンが分泌されるため、睡眠の妨げになります。就寝前の1時間は読書や音楽、アロマなどを用いてリラックスした時間を過ごしましょう。 睡眠の質を高めるおすすめのリカバリーアイテム 質の良い睡眠をサポートするために、リカバリーアイテムの活用も検討してみましょう。ここでは、おすすめのリカバリーアイテムや期待される効果を紹介します。 ・リカバリーウェア リカバリーウェアは、着用することで運動やトレーニングで蓄積された疲労の回復をサポートするとされている衣類です。特殊な繊維素材を用いて作られており、着るだけで副交感神経へのアプローチや自己回復力の向上が期待できます。 着るだけで眠気を誘うこともあるため、運動時や運転時の着用は控えましょう。運動後のリラックスタイムや就寝中に着るのがおすすめです。...

慢性疲労は睡眠でリカバリーを! おすすめのリカバリーアイテム3選

悦子中野

日常生活で蓄積した疲れやスポーツ疲労を回復させることをリカバリーといいます。リカバリーを高めるには、睡眠をしっかりとることが重要です。睡眠の質を高めてリカバリーを促すために、リカバリーアイテムも活用してみましょう。 本記事では、睡眠とリカバリーの関係性やリカバリーを促す睡眠のポイント、おすすめのリカバリーアイテムを解説します。 そもそもリカバリーとは リカバリーとは、体に蓄積した疲労を回復させることです。運動後にするクールダウンなども、リカバリーに含まれます。 体を回復させる方法として、主に「アクティブレスト」と「パッシブレスト」の2つが挙げられます。アクティブレストとはウォーキングやストレッチなど、疲れているときにあえて軽い運動をして疲労回復を促す方法です。対してパッシブレストは安静にして疲れを癒す方法のことで、睡眠や入浴などが当てはまります。 睡眠がリカバリーに重要な理由 睡眠時は体の回復機能が働き、リカバリーをサポートしたりパフォーマンスを向上させたりする役割があります。 実際に、2011年にアメリカで行われた研究によると、学生アスリートに通常より2時間弱長く睡眠時間をとってもらった結果、3週間後に競技パフォーマンスが向上したことがわかりました。 ほかにも、睡眠によって脳下垂体から分泌される成長ホルモンが運動などで傷ついた筋肉細胞を修復したり、睡眠中に中枢神経がリラックスしたりする作用などもあることから、リカバリーへの睡眠の重要性がわかるでしょう。 睡眠不足が体に与える影響 睡眠不足は体が疲れやすくなる、スポーツパフォーマンスが低下する、気分が落ち込みやすくなるなど、体に悪影響を及ぼします。具体的なデメリットを確認しましょう。 ・疲れやすくなる 睡眠不足になると体が疲れやすくなるのは、体内に貯蔵されるグリコーゲンが激減するからです。グリコーゲンは主なエネルギー源の一つで、体を動かすためだけでなく、傷ついた筋肉を修復する役割があります。体内のグリコーゲンの貯蔵量が減少するとエネルギー不足により疲労感が生じ、寝起き後の倦怠感にもつながるのです。 ・スポーツパフォーマンスが低下する 睡眠時間の約75%を占めるとされるノンレム睡眠は、筋肉や骨の成長や修復を促す働きがあります。とくに筋肉疲労の多い一流アスリートほど、睡眠不足によるパフォーマンス低下の影響は大きいでしょう。適切なリカバリーなしには筋力アップやパフォーマンスの向上は望めません。二刀流で活躍しているエンゼルスの大谷翔平選手も「一番は睡眠」と語るほど、良質な睡眠によるリカバリーに注目が集まっています。 リカバリー促す睡眠のポイント リカバリーを促すには、睡眠時間や寝る前の過ごし方を工夫することがポイントです。ここでは、今日から実践できる睡眠前に取り入れたい生活習慣を3つ紹介します。 ・毎日7時間睡眠をとる 一般的に、成人は7~9時間程度の睡眠時間が推奨されています。ただし、7~9時間はあくまで一つの目安にすぎないため、日によってばらつきがあっても問題ありません。 リカバリーするうえで重要なのは、1週間の睡眠時間の合計を50~60時間程度確保することです。理想的な睡眠時間は人それぞれ異なるため、自分に最適な睡眠時間を見つけて習慣化させましょう。 ・入浴で体を温める 全身浴によって血行が促されると、疲れをとるために必要な物質や栄養が全身に行き渡りやすくなります。また、温水と冷水を交互に入る温冷交代浴は、疲労回復効果が期待できます。自宅で試すなら、全身浴をしてから無理のない範囲で冷水のシャワーを浴びると良いでしょう。 温冷交代浴によって深部体温が約1度上昇するといわれています。深部体温は就寝時間の90分前までに上げておくと質の良い眠りにつながるとされているため、逆算して入浴を済ませておきましょう。 ・寝る前にスマホの操作をしない スマホをいじりながら寝る習慣のある方は、できるだけ使用を控えるようにしましょう。スマホやPCなどの電子機器は、ブルーライトが発生します。就寝前にブルーライトを浴びると、覚醒を促すコルチゾールというストレスホルモンが分泌されるため、睡眠の妨げになります。就寝前の1時間は読書や音楽、アロマなどを用いてリラックスした時間を過ごしましょう。 睡眠の質を高めるおすすめのリカバリーアイテム 質の良い睡眠をサポートするために、リカバリーアイテムの活用も検討してみましょう。ここでは、おすすめのリカバリーアイテムや期待される効果を紹介します。 ・リカバリーウェア リカバリーウェアは、着用することで運動やトレーニングで蓄積された疲労の回復をサポートするとされている衣類です。特殊な繊維素材を用いて作られており、着るだけで副交感神経へのアプローチや自己回復力の向上が期待できます。 着るだけで眠気を誘うこともあるため、運動時や運転時の着用は控えましょう。運動後のリラックスタイムや就寝中に着るのがおすすめです。...

疲労回復には睡眠が重要! 睡眠の質を高めるマットレスの選び方

疲労回復には睡眠が重要! 睡眠の質を高めるマットレスの選び方

悦子中野

睡眠は、心身の疲労回復に欠かせない大切な時間です。でも「たくさん寝たのに体がだるい」「疲れがとれない」と感じる方も多いのではないでしょうか。 実は、睡眠の質と疲労回復には密接な関わりがあります。心身の疲労を回復するためには、生活習慣や寝具を見直して睡眠の質を高めることが重要です。本記事では、質の高い睡眠をとるポイントと、疲れがとれるマットレスの選び方について詳しく解説します。 睡眠は疲労回復のカギ 睡眠が大切とされるのは、心身ともに十分な休息をさせるためです。脳の疲労は主にノンレム睡眠に入ったときに回復し、体の疲労はノンレム睡眠とレム睡眠の両方で回復するといわれています。 ノンレム睡眠とは、ゆったりとした脳波で深い眠りの状態にあることです。反対にレム睡眠は、体は休息できているものの眠りが浅く、目覚めの準備をしている状態を指します。十分な睡眠がとれないとエネルギー不足になり、回復力が低下して倦怠感にもつながるのです。 寝ても疲れがとれないのはなぜ? 寝ても疲れがとれないのは、睡眠時間と睡眠の質に原因があります。ここでは疲労感の原因を、疲れをとるために必要な睡眠の条件と併せて見ていきましょう。 ・睡眠時間が足りていないから 一般的に、必要な睡眠時間は年齢によって異なると言われています。年齢別の平均的な睡眠時間は以下の通りです。 15歳:8時間程度 25歳:7時間程度 45歳:6時間半程度 65歳:6時間程度 年齢が高くなるほど睡眠時間が減っていることがわかります。ただし、必要な睡眠時間は個人差があるため、人によりさまざまです。大切なのは自分に合った睡眠時間と、眠りの深さにあると言われています。 ・睡眠の質が悪いから 疲労回復には、睡眠時間だけでなく睡眠の深さも重要です。たっぷり寝ても疲れが残っているのは、睡眠の質の低下により回復力が追いついていないサインかもしれません。眠りが浅くなると細胞機能を修復する働きが低下するため、睡眠中に十分な機能回復ができなくなります。疲れをとるためには、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスの取れた質の高い睡眠をとり、回復力を高めることが大切です。 質の高い睡眠をとるためのポイント 睡眠の質を高めるには、生活習慣の見直しが重要です。ここからは、日常生活に取り入れたい質の高い睡眠をとるためのポイントを5つ紹介します。 ・太陽の光を浴びる 太陽の光を浴びると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量が増加し、その作用によって入眠が促されます。メラトニンの分泌サイクルを一定にするためには、同じ時間に寝て同じ時間に起きることが大切です。 メラトニンは光を浴びた14~16時間後から分泌量が増え始めるといわれています。例えば23時に寝たい場合には、朝7時頃から太陽の光を浴びるようにすれば、就寝時間が近づくにつれてメラトニンの分泌量が増えていき、自然に眠くなるでしょう。 ・栄養素を意識して3食しっかり食べる 食事を抜いてしまうとメラトニンの分泌を促せないため、睡眠の質が低下するおそれがあります。3大栄養素である「炭水化物(糖質)」「脂質」「タンパク質」のバランスを意識した食事を3食とることが、睡眠の質の向上には欠かせません。 とくに、タンパク質に含まれるトリプトファンというアミノ酸はメラトニンの原料になるので、積極的な摂取をおすすめします。また、ビタミンB群は疲労回復を助ける作用があるため、意識的に摂取しましょう。 ・入浴はぬるめの全身浴で体を温める 全身浴によって体全体が温まると深部体温が高くなります。眠気は入浴後に深部体温が下がることで出てくるため、全身浴はスムーズな入眠につながるといわれています。また、体を温めることで血行促進や心身のリラックス、筋肉の疲労回復などの効果も期待できるでしょう。 全身浴に最適な温度は38~40度で、「ややぬるい」と感じる程度がおすすめです。入浴の時間は、できれば就寝時間の1~1時間半前までに済ませておくと良いでしょう。 ・寝るときは電気を消してスマホは見ない 寝るときに部屋が明るいとメラトニンの分泌が抑制されるため、照明を消して部屋を暗くしましょう。また、就寝前にスマートフォンを使用すると、入眠が妨げられるおそれがあるので要注意です。 スマートフォンやパソコン、ゲーム機器などの画面から発せられるブルーライトは、睡眠の質を低下させる原因となるため、就寝前の使用はできるだけ避けましょう。...

疲労回復には睡眠が重要! 睡眠の質を高めるマットレスの選び方

悦子中野

睡眠は、心身の疲労回復に欠かせない大切な時間です。でも「たくさん寝たのに体がだるい」「疲れがとれない」と感じる方も多いのではないでしょうか。 実は、睡眠の質と疲労回復には密接な関わりがあります。心身の疲労を回復するためには、生活習慣や寝具を見直して睡眠の質を高めることが重要です。本記事では、質の高い睡眠をとるポイントと、疲れがとれるマットレスの選び方について詳しく解説します。 睡眠は疲労回復のカギ 睡眠が大切とされるのは、心身ともに十分な休息をさせるためです。脳の疲労は主にノンレム睡眠に入ったときに回復し、体の疲労はノンレム睡眠とレム睡眠の両方で回復するといわれています。 ノンレム睡眠とは、ゆったりとした脳波で深い眠りの状態にあることです。反対にレム睡眠は、体は休息できているものの眠りが浅く、目覚めの準備をしている状態を指します。十分な睡眠がとれないとエネルギー不足になり、回復力が低下して倦怠感にもつながるのです。 寝ても疲れがとれないのはなぜ? 寝ても疲れがとれないのは、睡眠時間と睡眠の質に原因があります。ここでは疲労感の原因を、疲れをとるために必要な睡眠の条件と併せて見ていきましょう。 ・睡眠時間が足りていないから 一般的に、必要な睡眠時間は年齢によって異なると言われています。年齢別の平均的な睡眠時間は以下の通りです。 15歳:8時間程度 25歳:7時間程度 45歳:6時間半程度 65歳:6時間程度 年齢が高くなるほど睡眠時間が減っていることがわかります。ただし、必要な睡眠時間は個人差があるため、人によりさまざまです。大切なのは自分に合った睡眠時間と、眠りの深さにあると言われています。 ・睡眠の質が悪いから 疲労回復には、睡眠時間だけでなく睡眠の深さも重要です。たっぷり寝ても疲れが残っているのは、睡眠の質の低下により回復力が追いついていないサインかもしれません。眠りが浅くなると細胞機能を修復する働きが低下するため、睡眠中に十分な機能回復ができなくなります。疲れをとるためには、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスの取れた質の高い睡眠をとり、回復力を高めることが大切です。 質の高い睡眠をとるためのポイント 睡眠の質を高めるには、生活習慣の見直しが重要です。ここからは、日常生活に取り入れたい質の高い睡眠をとるためのポイントを5つ紹介します。 ・太陽の光を浴びる 太陽の光を浴びると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量が増加し、その作用によって入眠が促されます。メラトニンの分泌サイクルを一定にするためには、同じ時間に寝て同じ時間に起きることが大切です。 メラトニンは光を浴びた14~16時間後から分泌量が増え始めるといわれています。例えば23時に寝たい場合には、朝7時頃から太陽の光を浴びるようにすれば、就寝時間が近づくにつれてメラトニンの分泌量が増えていき、自然に眠くなるでしょう。 ・栄養素を意識して3食しっかり食べる 食事を抜いてしまうとメラトニンの分泌を促せないため、睡眠の質が低下するおそれがあります。3大栄養素である「炭水化物(糖質)」「脂質」「タンパク質」のバランスを意識した食事を3食とることが、睡眠の質の向上には欠かせません。 とくに、タンパク質に含まれるトリプトファンというアミノ酸はメラトニンの原料になるので、積極的な摂取をおすすめします。また、ビタミンB群は疲労回復を助ける作用があるため、意識的に摂取しましょう。 ・入浴はぬるめの全身浴で体を温める 全身浴によって体全体が温まると深部体温が高くなります。眠気は入浴後に深部体温が下がることで出てくるため、全身浴はスムーズな入眠につながるといわれています。また、体を温めることで血行促進や心身のリラックス、筋肉の疲労回復などの効果も期待できるでしょう。 全身浴に最適な温度は38~40度で、「ややぬるい」と感じる程度がおすすめです。入浴の時間は、できれば就寝時間の1~1時間半前までに済ませておくと良いでしょう。 ・寝るときは電気を消してスマホは見ない 寝るときに部屋が明るいとメラトニンの分泌が抑制されるため、照明を消して部屋を暗くしましょう。また、就寝前にスマートフォンを使用すると、入眠が妨げられるおそれがあるので要注意です。 スマートフォンやパソコン、ゲーム機器などの画面から発せられるブルーライトは、睡眠の質を低下させる原因となるため、就寝前の使用はできるだけ避けましょう。...

睡眠不足は筋トレに悪影響!その理由と筋トレの効果を高める睡眠習慣を紹介

睡眠不足は筋トレに悪影響!その理由と筋トレの効果を高める睡眠習慣を紹介

美由紀高橋

「毎日筋トレをがんばっているのに、思うような成果が出ない…」その原因は睡眠不足かもしれません。睡眠の質は、健康維持だけでなく筋トレの効果にも影響を与えます。そこで本記事では、「睡眠不足が筋トレに与える影響とその解消法」「筋トレの効果を最大限に引き出す睡眠方法」について詳しくご紹介します。せっかくの努力を無駄にしないためにも、筋トレと睡眠の関係性を学んでおきましょう。 そもそも睡眠と筋トレにはどんな関係がある? 最初に「睡眠は筋トレの効果に影響を与える」とお伝えしましたが、具体的にどのような影響があるのでしょうか?両者の関係性について知り、効率的に筋トレをパフォーマンスアップさせましょう。 睡眠が筋肉の成長を促す 筋肉は筋組織の破壊と再生を繰り返すことによって成長しますが、実は睡眠そのものがこのサイクルに大きく影響しています。運動によって破壊された筋組織の回復には、睡眠時に分泌される「成長ホルモン」が必要不可欠なのです。成長ホルモンは「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りについているタイミングで多く分泌されます。特に入眠後3時間の分泌量が多いとされているため、入眠時にいかに深い眠りを確保できるかが、筋トレの効果を左右すると言えるでしょう。 睡眠をとることで疲労が回復する 心身ともに、疲労の回復には十分な睡眠を取ることが必須です。睡眠中は全身に使われるエネルギーが最低限になり、完全なリラックス状態に入ります。その間に、筋トレで負荷のかかった筋肉の修復が行われたり、筋肉の緊張がほぐれることで心がリラックスしたりと、心身の回復が行われているのです。また筋トレのモチベーションやパフォーマンスの低下を防ぐ意味でも、睡眠の質を高めることが重要であることを強く意識しておきましょう。 睡眠不足が筋トレに与える影響とは? それでは、十分な睡眠がとれていない場合、筋トレにどのような影響があるのでしょうか?睡眠不足が筋トレに与える影響について解説します。 気力が下がり筋トレを継続しづらくなる 睡眠不足が原因で眠気を感じるようになると、運動に対するモチベーションが低下することが海外で行われた研究で明らかになっています。つまり、体を休められない状態が続くと、筋トレへのモチベーションが維持できなくなる可能性が高いということです。筋トレの習慣がなかなか身につかない人は、もしかすると十分な睡眠時間を確保できていないかもしれません。筋トレのやる気を保つためにも、まずは睡眠不足の解消から始めてみましょう。 成長ホルモンなどが減少し筋トレの効率が悪くなる 筋トレで筋肉を大きくするためには、「成長ホルモン」や「テストステロン」などのホルモンを増やすことが重要です。しかし睡眠不足の状態ではこれらのホルモンが減少し、筋肉の成長が抑制されてしまいます。さらには運動によって破壊された筋組織の修復・合成も遅れるため、筋トレの効果を十分に感じられない可能性も。努力に見合った成果を出したいのであれば、できる限り睡眠不足の状態が続くことは避けるべきでしょう。 食欲増進し太りやすくなったり、脂肪が減りづらくなる 睡眠不足の状態が続くと、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増加し、逆に食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減少することが明らかになっています。その結果、体に必要なエネルギー以上のカロリーを欲するようになり、甘いお菓子や脂っこい揚げ物を無性に食べたくなるといった現象が起こります。筋トレ期間中に感じる食欲も、実は睡眠不足からくるホルモンの影響によるものかもしれません。食欲をコントロールし最短で成果につなげるためにも、十分な睡眠を心がけましょう。 集中力が低下しケガのリスクが増大する 十分な睡眠を取れていないと、集中力や注意力が低下したり、体のコントロールが効かなくなったりして、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。そうなると最悪の場合、ケガをして筋トレの続行が困難になる可能性も。さらには、せっかくつけた筋肉がケガの療養中に減ってしまうこともあり得ます。そうならないためにも、質の高い睡眠を意識して体調管理を徹底し、筋トレによるケガを予防することが大切です。 免疫システムの働きが弱まり体調不足に陥りやすくなる 慢性的に睡眠不足の状態が続くと、徐々に体の免疫システムの働きが弱まっていきます。免疫システムが弱まるとウイルスや細菌に感染しやすくなり、体調不良に陥るリスクが高まります。場合によっては、筋トレを続けることさえ難しくなるかもしれません。運動できる健康な体を維持するためにも、睡眠不足はできるだけ避けたいところです。もし筋トレ中に体の不調を感じたら、まずは体調を万全にすることを最優先に取り組みましょう。 筋トレの効果を低下させるNGな睡眠習慣 筋トレの効果を最大限に発揮するためには、良質な睡眠を妨げるNG行為についても理解しておく必要があります。夜の習慣を見直して、効率的に睡眠の質を向上させましょう。 就寝直前の激しい運動 良質な睡眠を取るためには、副交感神経が優位な状態で眠りにつくことが大切です。しかし就寝直前に激しい運動をすると、交感神経が優位になるため体が活発な状態になります。すると布団に入ってもなかなか寝付けず、筋肉の回復に重要な睡眠の質が低下する原因に。就寝前は、ストレッチなどの軽めの運動にとどめておくか、就寝する数時間前に運動を済ませておくのが良いでしょう。 就寝直前の食事や飲酒 就寝直前に食事を摂ると、体が睡眠よりも消化活動を優先してしまい、十分な休息をとることができません。そのため食事はできるだけ就寝の2〜3時間前には済ませ、就寝直前に食べ物を口にすることは避けましょう。また就寝前の飲酒に関しても、睡眠の質を低下させる要因になります。筋肉の成長に必要なタンパク質がアルコールの分解に使われ、筋肉の成長を促せなくなるためです。筋トレ期間中は、飲酒を控えておくのが賢明と言えるでしょう。 就寝直前のスマホやPCの操作 就寝前にスマートフォンやパソコンを操作すると、画面から出ているブルーライトで脳が昼間だと勘違いし、覚醒してしまいます。すると体内時計に作用して睡眠を促す「メラトニン」の分泌が抑制され、眠りにくくなるのです。こうして睡眠リズムが崩れると、朝スッキリと起きられなくなるなど睡眠の質が低下してしまう原因に。就寝直前にスマートフォンやパソコンを触る習慣がある人は、できるだけ控えるよう心がけましょう。 筋トレの効率を上げるための睡眠習慣とは? 最後に、筋トレの効果を最大限に発揮するための良い睡眠習慣についてご紹介します。生活に取り入れて、効率的に筋肉を鍛えましょう。 6〜8時間は睡眠時間を確保する...

睡眠不足は筋トレに悪影響!その理由と筋トレの効果を高める睡眠習慣を紹介

美由紀高橋

「毎日筋トレをがんばっているのに、思うような成果が出ない…」その原因は睡眠不足かもしれません。睡眠の質は、健康維持だけでなく筋トレの効果にも影響を与えます。そこで本記事では、「睡眠不足が筋トレに与える影響とその解消法」「筋トレの効果を最大限に引き出す睡眠方法」について詳しくご紹介します。せっかくの努力を無駄にしないためにも、筋トレと睡眠の関係性を学んでおきましょう。 そもそも睡眠と筋トレにはどんな関係がある? 最初に「睡眠は筋トレの効果に影響を与える」とお伝えしましたが、具体的にどのような影響があるのでしょうか?両者の関係性について知り、効率的に筋トレをパフォーマンスアップさせましょう。 睡眠が筋肉の成長を促す 筋肉は筋組織の破壊と再生を繰り返すことによって成長しますが、実は睡眠そのものがこのサイクルに大きく影響しています。運動によって破壊された筋組織の回復には、睡眠時に分泌される「成長ホルモン」が必要不可欠なのです。成長ホルモンは「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りについているタイミングで多く分泌されます。特に入眠後3時間の分泌量が多いとされているため、入眠時にいかに深い眠りを確保できるかが、筋トレの効果を左右すると言えるでしょう。 睡眠をとることで疲労が回復する 心身ともに、疲労の回復には十分な睡眠を取ることが必須です。睡眠中は全身に使われるエネルギーが最低限になり、完全なリラックス状態に入ります。その間に、筋トレで負荷のかかった筋肉の修復が行われたり、筋肉の緊張がほぐれることで心がリラックスしたりと、心身の回復が行われているのです。また筋トレのモチベーションやパフォーマンスの低下を防ぐ意味でも、睡眠の質を高めることが重要であることを強く意識しておきましょう。 睡眠不足が筋トレに与える影響とは? それでは、十分な睡眠がとれていない場合、筋トレにどのような影響があるのでしょうか?睡眠不足が筋トレに与える影響について解説します。 気力が下がり筋トレを継続しづらくなる 睡眠不足が原因で眠気を感じるようになると、運動に対するモチベーションが低下することが海外で行われた研究で明らかになっています。つまり、体を休められない状態が続くと、筋トレへのモチベーションが維持できなくなる可能性が高いということです。筋トレの習慣がなかなか身につかない人は、もしかすると十分な睡眠時間を確保できていないかもしれません。筋トレのやる気を保つためにも、まずは睡眠不足の解消から始めてみましょう。 成長ホルモンなどが減少し筋トレの効率が悪くなる 筋トレで筋肉を大きくするためには、「成長ホルモン」や「テストステロン」などのホルモンを増やすことが重要です。しかし睡眠不足の状態ではこれらのホルモンが減少し、筋肉の成長が抑制されてしまいます。さらには運動によって破壊された筋組織の修復・合成も遅れるため、筋トレの効果を十分に感じられない可能性も。努力に見合った成果を出したいのであれば、できる限り睡眠不足の状態が続くことは避けるべきでしょう。 食欲増進し太りやすくなったり、脂肪が減りづらくなる 睡眠不足の状態が続くと、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増加し、逆に食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減少することが明らかになっています。その結果、体に必要なエネルギー以上のカロリーを欲するようになり、甘いお菓子や脂っこい揚げ物を無性に食べたくなるといった現象が起こります。筋トレ期間中に感じる食欲も、実は睡眠不足からくるホルモンの影響によるものかもしれません。食欲をコントロールし最短で成果につなげるためにも、十分な睡眠を心がけましょう。 集中力が低下しケガのリスクが増大する 十分な睡眠を取れていないと、集中力や注意力が低下したり、体のコントロールが効かなくなったりして、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。そうなると最悪の場合、ケガをして筋トレの続行が困難になる可能性も。さらには、せっかくつけた筋肉がケガの療養中に減ってしまうこともあり得ます。そうならないためにも、質の高い睡眠を意識して体調管理を徹底し、筋トレによるケガを予防することが大切です。 免疫システムの働きが弱まり体調不足に陥りやすくなる 慢性的に睡眠不足の状態が続くと、徐々に体の免疫システムの働きが弱まっていきます。免疫システムが弱まるとウイルスや細菌に感染しやすくなり、体調不良に陥るリスクが高まります。場合によっては、筋トレを続けることさえ難しくなるかもしれません。運動できる健康な体を維持するためにも、睡眠不足はできるだけ避けたいところです。もし筋トレ中に体の不調を感じたら、まずは体調を万全にすることを最優先に取り組みましょう。 筋トレの効果を低下させるNGな睡眠習慣 筋トレの効果を最大限に発揮するためには、良質な睡眠を妨げるNG行為についても理解しておく必要があります。夜の習慣を見直して、効率的に睡眠の質を向上させましょう。 就寝直前の激しい運動 良質な睡眠を取るためには、副交感神経が優位な状態で眠りにつくことが大切です。しかし就寝直前に激しい運動をすると、交感神経が優位になるため体が活発な状態になります。すると布団に入ってもなかなか寝付けず、筋肉の回復に重要な睡眠の質が低下する原因に。就寝前は、ストレッチなどの軽めの運動にとどめておくか、就寝する数時間前に運動を済ませておくのが良いでしょう。 就寝直前の食事や飲酒 就寝直前に食事を摂ると、体が睡眠よりも消化活動を優先してしまい、十分な休息をとることができません。そのため食事はできるだけ就寝の2〜3時間前には済ませ、就寝直前に食べ物を口にすることは避けましょう。また就寝前の飲酒に関しても、睡眠の質を低下させる要因になります。筋肉の成長に必要なタンパク質がアルコールの分解に使われ、筋肉の成長を促せなくなるためです。筋トレ期間中は、飲酒を控えておくのが賢明と言えるでしょう。 就寝直前のスマホやPCの操作 就寝前にスマートフォンやパソコンを操作すると、画面から出ているブルーライトで脳が昼間だと勘違いし、覚醒してしまいます。すると体内時計に作用して睡眠を促す「メラトニン」の分泌が抑制され、眠りにくくなるのです。こうして睡眠リズムが崩れると、朝スッキリと起きられなくなるなど睡眠の質が低下してしまう原因に。就寝直前にスマートフォンやパソコンを触る習慣がある人は、できるだけ控えるよう心がけましょう。 筋トレの効率を上げるための睡眠習慣とは? 最後に、筋トレの効果を最大限に発揮するための良い睡眠習慣についてご紹介します。生活に取り入れて、効率的に筋肉を鍛えましょう。 6〜8時間は睡眠時間を確保する...

寝てる時にうなされる原因は?対策や睡眠環境を整えるコツを紹介

寝てる時にうなされる原因は?対策や睡眠環境を整えるコツを紹介

yuto furukata

寝てる時にうなされると睡眠が浅くなって翌日に疲れを持ち越してしまう方や、深い眠りに入れず、夜中に何度も目を覚ましてしまう方もいるでしょう。しかし原因を追求して克服したくても具体的な方法が分からずひとりで悩んでいませんか? このコラムでは、寝てる時にうなされる原因や対策方法を紹介します。ぐっすり眠り、すっきり気持ちいい朝を迎えたい方はぜひ参考にご覧ください。 寝てる時にうなされる原因は? 寝てる時にうなされる原因は、以下の3つが考えられます。 ホルモンバランスの乱れ、ストレス 寝る前の飲酒 精神疾患 それぞれについて詳しく解説します。また、子どもが寝てる時にうなされる原因もお伝えしますので、気になる方は参考にしてみてください。 ・ホルモンバランスの乱れやストレス ストレスによって心身が緊張状態に陥ると交感神経が優位になり、寝る前に活発になる副交感神経の働きが抑制されます。すると、睡眠リズムが崩れてホルモンバランスに乱れが生じ、眠りが浅くなってしまうのです。 眠りが浅いと些細な物音にも反応しやすくなり、寝てる時にうなされて目が覚める悪循環に陥ります。人間関係や仕事のストレスを抱え込みやすい方は、特に注意しましょう。 ・寝る前の飲酒 寝る前にお酒を飲むと、寝てる時にうなされることがあります。ビールやワインなどのお酒には、睡眠を誘導するアルコールが含まれており、アルコールは脳神経の興奮を抑えるため、入眠前に摂取すると確かに寝つきが良くなりやすいのです。 しかし、血中のアルコール濃度が低下すると睡眠作用がなくなり、中途覚醒を起こしやすくなることも。寝る前の暴飲暴食や会食続きで内臓を酷使すると、睡眠障害につながり眠りが浅くなります。夜遅くに食事をとることが多い方は気をつけるようにしましょう。 ・精神疾患を患っているとうなされやすくなることも 心的外傷後ストレス障害やレム睡眠、行動障害、うつ病などを患っている方は、悪夢にうなされることがあります。何かに襲われるような夢をよく見る方は、精神疾患によるものかもしれません。 精神疾患が原因で寝る時にうなされることがある方は、医療機関での適切な処置が必要です。「夢を見た後に恐怖や不安を感じる」「目が覚めると朝まで眠れない」方は、専門医に相談するようにしましょう。 子供が寝てる時にうなされる原因は? 精神的なストレスにより悪夢にうなされるのは、大人だけではありません。寝てる子どもが突然「怖い、怖い」と泣き叫んだり、苦しそうにうなされたりして驚いたりした経験はありませんか。怯える子どもを目にするのは、親にとってもストレスになります。 孤独が原因で悪夢にうなされている場合は、添い寝をしてあげるのがおすすめです。好きな絵本を読み聞かせるなどして、子どもがリラックスできる環境を作ってあげましょう。 寝てる時にうなされたら見直したいこと 寝てる時にうなされる方は、以下の4つのポイントを意識してみてください。生活習慣の見直しで改善できる場合があります。 生活習慣の改善 飲酒は寝る4時間前まで 寝具を変える ストレスや精神疾患の方は医療機関に相談 それでは順番に解説していきます。 ・生活習慣の改善 毎日同じ時間に起床・就寝すると、ホルモン分泌を調整する体内時計が整い、夜になると自然と眠りが誘発されるようになるため、規則正しい生活習慣は、睡眠リズムを安定させます。また、眠りの質が向上すると深い睡眠が得られ、うなされて目が覚めるのを防いでくれるのです。 生活習慣や睡眠の改善には有酸素運動もおすすめです。就寝の3時間前までに運動すると精神的な緊張がほぐれ、深い眠りにつくことができます。また、入浴のタイミングも睡眠の質に影響します。寝つきを良くするには、就寝の2〜4時間前の入浴が理想です。...

寝てる時にうなされる原因は?対策や睡眠環境を整えるコツを紹介

yuto furukata

寝てる時にうなされると睡眠が浅くなって翌日に疲れを持ち越してしまう方や、深い眠りに入れず、夜中に何度も目を覚ましてしまう方もいるでしょう。しかし原因を追求して克服したくても具体的な方法が分からずひとりで悩んでいませんか? このコラムでは、寝てる時にうなされる原因や対策方法を紹介します。ぐっすり眠り、すっきり気持ちいい朝を迎えたい方はぜひ参考にご覧ください。 寝てる時にうなされる原因は? 寝てる時にうなされる原因は、以下の3つが考えられます。 ホルモンバランスの乱れ、ストレス 寝る前の飲酒 精神疾患 それぞれについて詳しく解説します。また、子どもが寝てる時にうなされる原因もお伝えしますので、気になる方は参考にしてみてください。 ・ホルモンバランスの乱れやストレス ストレスによって心身が緊張状態に陥ると交感神経が優位になり、寝る前に活発になる副交感神経の働きが抑制されます。すると、睡眠リズムが崩れてホルモンバランスに乱れが生じ、眠りが浅くなってしまうのです。 眠りが浅いと些細な物音にも反応しやすくなり、寝てる時にうなされて目が覚める悪循環に陥ります。人間関係や仕事のストレスを抱え込みやすい方は、特に注意しましょう。 ・寝る前の飲酒 寝る前にお酒を飲むと、寝てる時にうなされることがあります。ビールやワインなどのお酒には、睡眠を誘導するアルコールが含まれており、アルコールは脳神経の興奮を抑えるため、入眠前に摂取すると確かに寝つきが良くなりやすいのです。 しかし、血中のアルコール濃度が低下すると睡眠作用がなくなり、中途覚醒を起こしやすくなることも。寝る前の暴飲暴食や会食続きで内臓を酷使すると、睡眠障害につながり眠りが浅くなります。夜遅くに食事をとることが多い方は気をつけるようにしましょう。 ・精神疾患を患っているとうなされやすくなることも 心的外傷後ストレス障害やレム睡眠、行動障害、うつ病などを患っている方は、悪夢にうなされることがあります。何かに襲われるような夢をよく見る方は、精神疾患によるものかもしれません。 精神疾患が原因で寝る時にうなされることがある方は、医療機関での適切な処置が必要です。「夢を見た後に恐怖や不安を感じる」「目が覚めると朝まで眠れない」方は、専門医に相談するようにしましょう。 子供が寝てる時にうなされる原因は? 精神的なストレスにより悪夢にうなされるのは、大人だけではありません。寝てる子どもが突然「怖い、怖い」と泣き叫んだり、苦しそうにうなされたりして驚いたりした経験はありませんか。怯える子どもを目にするのは、親にとってもストレスになります。 孤独が原因で悪夢にうなされている場合は、添い寝をしてあげるのがおすすめです。好きな絵本を読み聞かせるなどして、子どもがリラックスできる環境を作ってあげましょう。 寝てる時にうなされたら見直したいこと 寝てる時にうなされる方は、以下の4つのポイントを意識してみてください。生活習慣の見直しで改善できる場合があります。 生活習慣の改善 飲酒は寝る4時間前まで 寝具を変える ストレスや精神疾患の方は医療機関に相談 それでは順番に解説していきます。 ・生活習慣の改善 毎日同じ時間に起床・就寝すると、ホルモン分泌を調整する体内時計が整い、夜になると自然と眠りが誘発されるようになるため、規則正しい生活習慣は、睡眠リズムを安定させます。また、眠りの質が向上すると深い睡眠が得られ、うなされて目が覚めるのを防いでくれるのです。 生活習慣や睡眠の改善には有酸素運動もおすすめです。就寝の3時間前までに運動すると精神的な緊張がほぐれ、深い眠りにつくことができます。また、入浴のタイミングも睡眠の質に影響します。寝つきを良くするには、就寝の2〜4時間前の入浴が理想です。...

バンザイ寝は肩こり悪化や猫背につながる!リスクを把握して改善しよう

バンザイ寝は肩こり悪化や猫背につながる!リスクを把握して改善しよう

yuto furukata

両手を頭の位置に上げた姿勢で寝る「バンザイ寝」。バンザイ寝をすると肩こりの悪化をはじめ、寝たはずなのに疲労感が取れない、猫背になるなど、さまざまな不調を引き起こすリスクがあります。 また寝るときは通常の体勢だったとしても、寝ている間にバンザイの姿勢を取ってしまっている人も珍しくありません。睡眠の質を高めるためには、、バンザイ寝を早めに改善する必要があります。 そこでこの記事では、バンザイ寝の原因やリスク、バンザイ寝を止めたい人が改善する方法を紹介します。 バンザイ寝をしてしまう原因とは? バンザイ寝をする原因として、肩こりや背中の疲れ、猫背により呼吸が浅くなっていることが挙げられます。 特にデスクワークをしている人や、長時間スマートフォンを使用している人は、姿勢が悪くなり猫背や巻き肩になりがちです。姿勢が悪くなると肩がこるだけでなく、背中の筋肉が固まってしまいます。猫背や背中のこりは横隔膜を圧迫して肺が伸縮しづらくなり、呼吸が浅くなってしまう原因となります。 無意識にバンザイの姿勢になるのは、胸や背中とその周辺の筋肉がストレッチされた状態になり、肩や胸の周りが楽になるからです。 なお、バンザイ寝をする人が多いのは、デスクワーカーや長時間スマートフォンを使用する人だけではありません。よく車の運転をする人、肩や腕を使って仕事をする人、ストレスを抱えている人、鼻がつまっている人、肥満の人などもバンザイ寝になりやすいので注意が必要です。 バンザイ寝をするリスク バンザイ寝には、肩こりや冷え性が悪化したり、疲れが取れなくなったりするほか、睡眠時無呼吸症候群になってしまうリスクもあります。 肩こりや冷え性が悪化するのは、バンザイ寝が血行不良を招くからです。そもそも肩や背中のこりを楽にするために両手を上げた姿勢を取るはずなのに、悪化してしまったら意味がありませんよね。 また、バンザイの姿勢になると筋肉がゆるみ呼吸が楽になったように感じますが、寝ているときに呼吸が浅くなりやすく、疲労感が取れなくなります。呼吸が浅くなると、酷い場合は睡眠時無呼吸症候群につながってしまうのです。 ここからは、バンザイ寝にはどのようなリスクがあるのか、詳しく確認していきましょう。 血行不良によって肩こり・冷え性の悪化 バンザイ寝は一見楽に感じますが、実は肩こり・冷えの悪化につながります。バンザイ寝の姿勢になると、肩から指先にかけての血管が伸び細くなってしまうからです。 血管が細くなると血液やリンパが流れにくくなり、血行不良を引き起こします。血行不良は必要な部分に血液が行き渡らなくなるため、筋肉を硬くしたり肩こりを悪化させたりします。 また、血液が行き届かなくなると指先が冷えて冷え性になる可能性も。特に冬は手先が布団から出て冷えやすくなるため、冷え性が悪化しやすくなります。 さらに血管が細くなりリンパの流れも悪くなることで、老廃物が溜まってむくみやすくなるリスクもあります。 疲労感が取れなくなる 両腕を上げた状態で横になっていると、顎で圧迫されて気道が狭くなるため、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅くなると体全体に回る酸素量が減り、疲労感が取れなくなってしまうのです。 体が疲労回復や筋肉の再生をするためには、酸素が必要です。体内に取り入れる酸素が減ると体内のあらゆる機能が阻害されるため、疲労感が取れません。 毎日睡眠時間はしっかり取っているはずなのに、朝起きると思ったほど疲労感が取れていない場合は、バンザイ寝をしている可能性があります。 睡眠時無呼吸症候群になる可能性がある 前述の通り、バンザイ寝は気道が狭くなって呼吸が浅くなるため、いびきをかきやすくなります。その状態が悪化すると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしかねません。 睡眠時無呼吸症候群は一晩で1時間に5回以上、もしくは7時間に30回以上にわたり、10秒以上呼吸が停止することがある状態のことです。呼吸が停止すると体に回る酸素量も少なくなり、脳や体にさまざまな影響を与えます。 夜熟睡できなくなるだけでなく、日中強烈な眠気に襲われる、記憶力や集中力が低下する、臓器に影響を与えて高血圧・心臓病といった病気のリスクを上昇させるなどの可能性があるため早めに改善したいものです。 バンザイ寝を改善する方法 バンザイ寝を改善するには、肩こりや背中のこり、姿勢の悪さを改善するように意識しましょう。肩周りの血流をアップさせたり、寝るときの姿勢を考えてみたりするのが効果的です。具体的にどのような方法があるのか確認してみましょう。 ストレッチを行う デスクワークをしている人や長時間スマートフォンを使用している人は、筋肉をほぐすためにストレッチを行うのが効果的です。肩と背中のストレッチを中心に行いましょう。...

バンザイ寝は肩こり悪化や猫背につながる!リスクを把握して改善しよう

yuto furukata

両手を頭の位置に上げた姿勢で寝る「バンザイ寝」。バンザイ寝をすると肩こりの悪化をはじめ、寝たはずなのに疲労感が取れない、猫背になるなど、さまざまな不調を引き起こすリスクがあります。 また寝るときは通常の体勢だったとしても、寝ている間にバンザイの姿勢を取ってしまっている人も珍しくありません。睡眠の質を高めるためには、、バンザイ寝を早めに改善する必要があります。 そこでこの記事では、バンザイ寝の原因やリスク、バンザイ寝を止めたい人が改善する方法を紹介します。 バンザイ寝をしてしまう原因とは? バンザイ寝をする原因として、肩こりや背中の疲れ、猫背により呼吸が浅くなっていることが挙げられます。 特にデスクワークをしている人や、長時間スマートフォンを使用している人は、姿勢が悪くなり猫背や巻き肩になりがちです。姿勢が悪くなると肩がこるだけでなく、背中の筋肉が固まってしまいます。猫背や背中のこりは横隔膜を圧迫して肺が伸縮しづらくなり、呼吸が浅くなってしまう原因となります。 無意識にバンザイの姿勢になるのは、胸や背中とその周辺の筋肉がストレッチされた状態になり、肩や胸の周りが楽になるからです。 なお、バンザイ寝をする人が多いのは、デスクワーカーや長時間スマートフォンを使用する人だけではありません。よく車の運転をする人、肩や腕を使って仕事をする人、ストレスを抱えている人、鼻がつまっている人、肥満の人などもバンザイ寝になりやすいので注意が必要です。 バンザイ寝をするリスク バンザイ寝には、肩こりや冷え性が悪化したり、疲れが取れなくなったりするほか、睡眠時無呼吸症候群になってしまうリスクもあります。 肩こりや冷え性が悪化するのは、バンザイ寝が血行不良を招くからです。そもそも肩や背中のこりを楽にするために両手を上げた姿勢を取るはずなのに、悪化してしまったら意味がありませんよね。 また、バンザイの姿勢になると筋肉がゆるみ呼吸が楽になったように感じますが、寝ているときに呼吸が浅くなりやすく、疲労感が取れなくなります。呼吸が浅くなると、酷い場合は睡眠時無呼吸症候群につながってしまうのです。 ここからは、バンザイ寝にはどのようなリスクがあるのか、詳しく確認していきましょう。 血行不良によって肩こり・冷え性の悪化 バンザイ寝は一見楽に感じますが、実は肩こり・冷えの悪化につながります。バンザイ寝の姿勢になると、肩から指先にかけての血管が伸び細くなってしまうからです。 血管が細くなると血液やリンパが流れにくくなり、血行不良を引き起こします。血行不良は必要な部分に血液が行き渡らなくなるため、筋肉を硬くしたり肩こりを悪化させたりします。 また、血液が行き届かなくなると指先が冷えて冷え性になる可能性も。特に冬は手先が布団から出て冷えやすくなるため、冷え性が悪化しやすくなります。 さらに血管が細くなりリンパの流れも悪くなることで、老廃物が溜まってむくみやすくなるリスクもあります。 疲労感が取れなくなる 両腕を上げた状態で横になっていると、顎で圧迫されて気道が狭くなるため、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅くなると体全体に回る酸素量が減り、疲労感が取れなくなってしまうのです。 体が疲労回復や筋肉の再生をするためには、酸素が必要です。体内に取り入れる酸素が減ると体内のあらゆる機能が阻害されるため、疲労感が取れません。 毎日睡眠時間はしっかり取っているはずなのに、朝起きると思ったほど疲労感が取れていない場合は、バンザイ寝をしている可能性があります。 睡眠時無呼吸症候群になる可能性がある 前述の通り、バンザイ寝は気道が狭くなって呼吸が浅くなるため、いびきをかきやすくなります。その状態が悪化すると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしかねません。 睡眠時無呼吸症候群は一晩で1時間に5回以上、もしくは7時間に30回以上にわたり、10秒以上呼吸が停止することがある状態のことです。呼吸が停止すると体に回る酸素量も少なくなり、脳や体にさまざまな影響を与えます。 夜熟睡できなくなるだけでなく、日中強烈な眠気に襲われる、記憶力や集中力が低下する、臓器に影響を与えて高血圧・心臓病といった病気のリスクを上昇させるなどの可能性があるため早めに改善したいものです。 バンザイ寝を改善する方法 バンザイ寝を改善するには、肩こりや背中のこり、姿勢の悪さを改善するように意識しましょう。肩周りの血流をアップさせたり、寝るときの姿勢を考えてみたりするのが効果的です。具体的にどのような方法があるのか確認してみましょう。 ストレッチを行う デスクワークをしている人や長時間スマートフォンを使用している人は、筋肉をほぐすためにストレッチを行うのが効果的です。肩と背中のストレッチを中心に行いましょう。...